日本語の教え方

【文法】外国人に「動詞のグループ分け」を教える方法

師範
師範
ここからは、ひたすら動詞の活用形を教えていくよ。 その前に動詞を3つのグループに分ける練習から始めよう。

へぇ~、なにそれ。日本語の動詞って3つもグループあるんだね。
忍蔵
忍蔵

師範
師範
うん。「おこる・みる・する」って全部グループが違うんだよ。

まじで?どのグループか見分けるルールとかあるの?
忍蔵
忍蔵

師範
師範
うん。ルールは簡単だから大丈夫。ただ、例外もあるから注意してね。とにかく活用を教えるためにはグループ分けができないといけないから、がんばって!

【カード動画】動詞のグループ

動詞の特徴

日本語の「動詞」は、u段で終わる特徴があります。

例:かく[kaku] よむ[yomu]  あそぶ[asobu]   たべる[taberu]

言う 書く 話す 立つ 死ぬ 読む 脱ぐ 遊ぶ ある  走る 知る 切る 入る 要る 帰る 減る 蹴る 滑る 見る 起きる 居る 着る 出る 食べる 寝る 立てる する 勉強する 来る

スライド教材で導入

教え方

スライド2

日本語の動詞の特徴として、u段で終わることを示します。

スライド3〜12

基本動詞100のうち、10個の動詞をイラストで導入します。

スライド13

日本語の動詞には3つのグループがあり、日本語教育では以下のような用語を使います。

  • 五段活用動詞: 1グループ (2・3グループ以外 ※例外注意)
  • 上一段・下一段活用動詞: 2グループ (◯◯るの前が-i段・-e段)
  • カ行・サ行変格活用動詞: 3グループ (来る・する)

教師が説明する前に、学習者に「動詞のグループ分けの特徴」を考えさせます。文法の説明などは、基本的に先に学習者に分析させてからしてください。グループディスカッションをすることで理解も深まります。

スライド14

先ほど学習者に「動詞のグループ分けの特徴」を分析させましたが、今度は教師が説明します。そのとき、一見すると2グループの形をしているのに、実は1グループに属するやっかいな例外たちがいることを説明します。

この例外の1グループ動詞を覚えないと、後々の「ます形・ない形・て形・た形」などの活用もできませんので、特に注意が必要です。ただし、今回の授業で一気に暗記するのではなく、全ての活用が終わるころを目標にしてください。何度も繰り返し練習していくので心配ありません。

スライド15

特に注意が必要な1グループの動詞を確認します。

「走る・入る・切る・帰る・蹴る・滑る・知る・減る」のほかにも、「しゃべる・参る・焦る・散る・茂る・限る・要る・湿る・陥る・遮る・蘇る」などがあります。

スライド16〜25

動詞のグループ分けクイズをします。

師範
師範
今後の活用形の練習で何よりも重要なのは動詞のグループ分けだ。特に、一見2グループの形をした例外動詞!!グループ分けさえしっかり出来ていれば、どんな活用もスムーズにいくよ。

2グループの見分け方

  • 「る」で終わる動詞の「◯◯」に色をつける
  • 「る」の直前「◯」の部分をチェック
  • 「する・くる」は3グループ
  • 「お」のように、「る」の直前が「い段・え段」以外のものは全て1グループ
  • 「る」の直前が「い段・え段」の場合、「1グループ例外の動詞」か確認

2グループ動詞 例

見る 起きる 居る 着る 借りる 浴びる 降りる 落ちる 過ぎる

食べる 寝る 覚える 開ける 閉める 答える 教える 出る

辞書形を使った例文

Vことができる

  1. 私はイタリア語を話すことができる
  2. 彼女は中華料理を作ることができます
  3. 昔は中に入ることができた

Vことだ

  1. 夢はYouTuberになることだ
  2. 趣味はウクレレを弾くことです
  3. 目標は試験に合格することです

Vつもりだ

  1. タバコはもうやめるつもりだ
  2. 夏休み、ラオスに行くつもりです
  3. 来年、東京に留学するつもりです

V予定だ

  1. 来週は出張でマレーシアに行く予定だ
  2. あさっては友達とパーティーをする予定です
  3. 来月から英会話教室に通う予定です

V前に

  1. ご飯を食べる前に「いただきます」と言います。
  2. 旅行に行く前にホテルを予約します。
  3. フェリーに乗る前に薬を飲みました。

Vのは

  1. 漢字を書くのは大変です。
  2. 絵を描くのは得意じゃないです。
  3. たくさんの人の前で話すのは苦手です。

Vのが

  1. 弟はマンガを読むのが好きです。
  2. 朝起きるのが辛いです。
  3. 毎朝ウォーキングするのが日課だ。

Vのを

  1. 朝ゴミを出すのを忘れた。
  2. 返信するのを忘れてしまった。
  3. バスが来るのを待っています。

Vために

  1. 留学するために日本語を勉強しています。
  2. 旅行に行くためにお金を貯めています。
  3. 痩せるために毎日運動している。

Vそうだ

  1. 午後から雨が降るそうですよ。
  2. 明日、志村さんも来るそうです。
  3. 彼はもうすぐ帰国するそうです。