カードメソッド

カード学習のメリットとは?

イラストカード学習のメリット

  • 視覚と聴覚を連合させて体で覚えることができる
  • 繰りかえし練習することができる
  • 法則性をつかむことができる
  • 理解することができる
  • 人に教えることができる
  • 意味記憶からエピソード記憶に変えることができる

記憶の種類

記憶は保持時間で分類され、保持される期間が短いものを「短期記憶」、長いものを「長期記憶」と呼ばれる。

長期記憶のタイプ分類

【エピソード記憶】

  • いつどこで何をしたという過去の自分の経験や出来事に関連した記憶
  • 自分の経験が常に付随していて、それを自分で意識して自由に思い出すことができる=顕在記憶

【意味記憶】

  • 経験や出来事ではなく、もっと抽象的な記憶である「知識」
  • 自我(意識)が介入しない抽象的な記憶=潜在記憶 ※「きっかけ」がないと思い出せない

(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.pp60-62)

記憶力を強くするためには?

法則性をつかむ

ものごとの奥にひそむ真理を発見することが、学習にとって重要なのです。法則性を見抜くこと、そして、法則性を見つけ出す能力が必要なわけです。教科書の知識も理解なくしては記憶できません。(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.p198)

理解して覚える

脳は理解していないことはうまく覚えられません。丸暗記した公式や知識、意味のない文字や数字の羅列は、覚えたつもりでもすぐに忘れてしまうでしょう。ものごとを理解したときにだけ、脳はそれをしっかりと記憶するのです。理解していないものは役に立ちません。(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.pp197-198)

SORA式カードメソッドでは、活用の仕方を集中的に繰り返しトレーニングするため、学習者自らがその法則性に気づき、イラストと単語を関連づけて覚えることが可能である。

シナプス可塑性の「連合性」を活用した記憶術

ものごとを理解し連合させると、その分覚えやすくなりますから、単一のことを記憶するときでも、できるだけ多くのことを連合させたほうがよいということになります。このように事象の内容を連合させて、より豊富にすることを「精緻化」といいます。常に精緻化を心がけていれば、記憶がたやすくなり、かつ、その記憶も有用なものになります。そして、さらに重要なことは、ただ単に知識的な連合に努めるより、自分の「経験」に結びつけて記憶したほうがよいということです。なぜなら、自分の体験が関連してくれば、その記憶は「エピソード記憶」となるからです。(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.p201)

SORA式カードメソッドでは、まずイラストカードを手に持って、単語を覚えるところから始まる。ただ見たり書いたりして覚えるのではなく、一枚一枚声に出しながらボードに置くことで、耳からも記憶することができる。

語呂合わせにもコツがあります。ただ見て覚えるのではなく声に出してみるということです。なぜなら、目の記憶より耳の記憶のほうが心に残るからです。歌の歌詞もそのまま見て覚えるよりも、メロディーといっしょに覚えるほうが記憶しやすくなるということは誰でも経験していると思います。(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.p200)

エピソード記憶が意味記憶よりも優れている点

初めから意味記憶として覚えるよりも「忘れにくい」ということ、そして、いつでも「思い出す」ことができるということです。(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.p201)

SORA式カードメソッドでは、教科書に記載されている文法一覧を単に知識として覚える(意味記憶)ではなく、学習者同士教え合いながら、ことばとイラスト、音声、ボードの配置などと連合させ、自らの経験として覚えるため、一度理解して習得した項目は忘れにくい効果がある。

(参照動画)【Youtube】学習者の声

エピソード記憶を簡単に作る方法

覚えた知識(意味記憶)を、友達なり家族なりに説明してみることです。すると「あのとき教えたところだ」「そういえば、こういう図を描いて説明したかな」といった具合にエピソード記憶になります。そして、これがきっかけとなり容易に思い出すことができます。しかし、説明することの利点はそれだけではありません。「自分で納得のいかない限り人を納得させられない」と作家アーノルドが語ったように、自分がしっかり理解していなければ、人に説明することはできません。つまり、人に説明してみることで、自分が本当に「理解」しているのかどうかを確認することもできるのです。(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.pp201-202)

学習者が先生役になる

SORA式カードメソッドでは、上記図に示したように、文字から始まり会話までの目標を掲げ、それぞれレベルを色分けしている。こうすることで、例えば、「オレンジ色」の学習者が「黄色」の学習者を、「青色」の学習者が「オレンジ色」といったように、自分より下の学習レベルの人に教えることで理解を深めるシステムが可能である。また、教える際に学習者間でやり取りをした行為なども自分の経験としてエピソード記憶になり得ることが期待される。

何度も繰り返す

エビングハウスの忘却曲線

20個の文字列を覚えさせるテストをした人に、何日か空けて、もう一度、同じ文字列を暗記させるのです。すると、一回目にくらべ二回目のほうが忘れにくくなっていることがわかります。また、三回目になるとその効果はされにてきめんに現れます。これは、一回目のテストで思い出せなくなってしまった文字列はじつは完全に忘れてしまったわけではなく、意識下の脳にたくわえられていたということを意味しています。そして、この潜在的な記憶が二回目の学習に影響を与えて成績を上昇させるのです。忘れたのではなくて、単に思い出せなくなっていただけなのです。そして、テストを繰りかえすと、記憶力が増強したかのように見えるのです。こうしたことからも、勉学における「復習」の大切さが理解できます。(出典元:池谷裕二,『記憶力を強くする』,講談社,2001.p205)

SORA式カードメソッドでは、同じイラストカードを何度も使用するため、語彙の記憶はその都度強化される。さらに、上述した通り、学習者自身が先生役となって既習の項目に何度も触れることができるので、テスト役の復習になるため、忘れにくく、いつでも思い出せるようになる。