日本語の教え方

【文法】外国人に「ます形」を教える方法

基本動詞とグループ分けは理解してくれたよ。でも、まだ全部は完璧じゃないかな。
忍蔵
忍蔵
師範
師範
大丈夫だよ。これからずっと活用の練習していくから。何度も何度も練習してくうちに自然と覚えていくよ。「ます形」が分かれば、丁寧な話し方をマスターできるからね。

【カード動画】ます形

「ます形から辞書形」ではなく、「辞書形からます形」を教える理由

市販の教材では「ます形」から動詞を教える場合が多く見られます。全ての動詞の基準を「ます形」にしているため、「ます形→て形」「ます形→ない形」などのように教えています。 しかし、当ブログでは全て「辞書形」を基準に活用を教えています。主な理由は以下の通りです。

  1. ゼロ初級学習者が習得困難な文法を集中的に行う授業であるため、丁寧な表現ができる「ます形」を最優先に教える必要がない
  2. ゼロ初級学習者であっても、「未習・既習」に関わらず、気になる言葉があればどんどん辞書で調べられるようになってほしい(辞書アプリなどの利用は日本語キーボードの入力練習にもなる)
  3. 「ます形」からでは1グループの「置きます」と2グループの「起きます」の識別ができない
  4. そもそも「活用」とは「辞書形」が文法的な働きによって変化する形であるため、「ます形」が基準ではない
  5. 「辞書形」を基準にしたほうが1グループの活用の説明がシンプルで学習者が理解しやすい

参考URL:東京大学日本語研究センター 5. 辞書形に慣れよう

katsuyou

たしかに辞書形(u段)基準で教えた方が説明がシンプルだわ。
忍蔵
忍蔵

スライド教材で導入

教え方

スライド2〜11

はじめに、10個のます形をイラストで導入します。

スライド12〜15

1グループ動詞のます形の作り方を説明します。

  • u段をi段に変えて「ます」を加える

 例:いく→いきます のむ→のみます あそぶ→あそびます

スライド16〜17

2グループ動詞のます形の作り方を説明します。

  • 「◯◯る」の「る」を取って「ます」を加える

 例:みる→みます おきる→おきます ねる→ねます たべる→たべます

スライド18

3グループ動詞のます形の作り方を説明します。

  • する→します くる→きます

スライド19

もう一度、ます形の作り方を確認します。

スライドを使って「ます形」の練習をして、作り方を確認してね。
師範
師範

スライド20〜29

動詞のグループを確認しながら、ます形クイズをします。

スライド30〜36

「Vます,Vません,Vました,Vませんでした」を説明します。

  • ます(非過去/肯定)
  • ません(過去形/否定)
  • ました(過去/肯定)
  • ませんでした(過去/否定)

「書く・買う・見る・寝る・する・来る」の例を挙げて確認します。

文法リストを見ながら、文法ノートに書いてみよう。
師範
師範

ます形を使った例文

Vませんか?

  1. 今度カラオケに行きませんか?
  2. 今日はタイ料理を食べに行きませんか?
  3. 今日の午後、一緒に映画を見に行きませんか?

Vましょう

  1. ちょっと休みましょう。
  2. 一緒に帰りましょう。
  3. お店までタクシーで行きましょう。

Vましょうか?

  1. そろそろ始めましょうか?
  2. 私が代わりに行きましょうか?
  3. 地下鉄で行きましょうか?

Vたい

  1. 新しい財布が買いたいです。
  2. 今年は沖縄へ行きたいです。
  3. 早く友達に会いたいです。

Vに行く

  1. 図書館へ本を返しに行きます。
  2. コンビニへお菓子を買いに行きます。
  3. 焼き肉を食べに行こう。

Vながら

  1. 音楽を聞きながら、料理しています。
  2. テレビを見ながら、お菓子を食べています。
  3. 歩きながらスマホを見るのは危ないです。

Vすぎる

  1. お金を使いすぎました。
  2. 昨日はお酒を飲みすぎた。
  3. 髪の毛を切りすぎました。

Vやすい

  1. この歌は歌いやすいです。
  2. 字が大きくて読みやすい。
  3. 最近寒くて風邪を引きやすいので、気をつけてください。

Vにくい

  1. このパソコンは使いにくいです。
  2. お肉が硬くて食べにくい。
  3. 説明が分かりにくくて、理解できなかった。

V方

  1. 行き方が分かりません。
  2. ゲームの遊び方を教えてください。
  3. この漢字の読み方が分かりません。