日本語の教え方

【文字】外国人に「ひらがな」を教える方法

忍蔵
忍蔵
カタカナはマスターできたよ。

じゃ、次はひらがなだね。カタカナと同じ要領で教えるといいよ。
師範
師範

忍蔵
忍蔵
オッケ~。わかった。

このとき、発音も指導してね。
師範
師範

※ひらがなの前にカタカナを教えましょう。

カタカナの教え方

【カード動画】ひらがな

プリント教材の配布

hiragana

スライド教材で導入

教え方

師範
師範
ひらがなの読み方と発音を教えよう!

スライド2

五十音図を見せ、「行(ぎょう)」と「段(だん)」を教えます。

い段の「き・し・ち・に・ひ・み・り」は「きゃ・きゅ・きょ、しゃ・しゅ・しょ」のように拗音を作るので、黄色にして可視化してあります。

スライド3

濁音「が行・ざ行・だ行・ば行」と半濁音「ぱ行」を示します。濁音は青色、半濁音はオレンジ色にして可視化してあります。

は行のみ「濁音/半濁音」の2種類あるので注意!

スライド4

日本語の拗音は1音節が2文字で表されます。ただし、「きや(2拍)」と「きゃ(1拍)」では音の長さが異なるので注意しましょう。

清音の拗音は「き・し・ち・に・ひ・み・り」にヤ行の小文字「ゃ・ゅ・ょ」を加えます。

※拗音は「あ段・う段・お段」に現れます。

スライド5

拗音の濁音・半濁音は「ぎ・じ・び・ぴ」の4つです。

スライド6〜21

ひらがなの発音を丁寧に教えていきます。

スライド9

さ行は「し(shi)」の発音に注意します。母語の干渉で「すぃ」にならないように指導します。

スライド14

は行は「ふ(fu)」の発音に注意します。「ふ」は無声両唇摩擦音で、IPA表記は「ɸ」です。

忍蔵
忍蔵
たしかに、飛行機のチケット表記は福岡が「Fukuoka」で北海道は「Hokkaido」だね。

スライド22〜38

配布した50音図表を見ながら、ひらがなの元になった漢字クイズをします。特に漢字圏の学習者には効果的です。この時、「平仮名」は漢字全体を簡単にしたものであることを理解させます。また、この作業をすることで、全てのひらがなの形をじっくりと見る時間を与えることも狙いの一つです。

平仮名」という名称は「日葡辞書」(1603~4年)に見えるのが初出であるが、 それ以前からかなり普及していた呼び名であろう。 「平」とは平凡な、やさしいという意で、当時普通に使用する文字体系であったことを意味する。 漢字は書簡文や重要な文章などを書く場合に用いる公的な文字であるのに対して、 平仮名は漢字の知識に乏しい人々などが用いる私的な性格のものであった。 引用:大辞林 特別ページ

ひらがな・書き方の練習

ひらがなを書く練習をしましょう。一度、筆で書いてあげるとイメージしやすいかもしれません。ただし、ここで注意してほしいことは、「とめ・はね・はらい」についてです。字体の美しさにこだわることは悪いことではないと思いますが、教師によっては、非常に厳しく採点する場合が時々みられます。

2016年2月、文化庁は常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)を発表しました。ひらがなにおいても特に決まりはないため、文字として認識できる範囲であれば、その人の個性として認めてあげましょう。日本語を初めて学ぶ外国人の文字に対する苦手意識を払拭させることを第一に考えてください。

「し」と「つ」

カタカナ「シ」と「ツ」の区別ができない場合は、ひらがな「し」と「つ」を重ねて書くと上手くなるよ!
師範
師範

カタカナ・ひらがなクイズ

最後に、次のクイズで文字の確認をしましょう。

kana quiz